明治38年に創業し今年令和2年で創業115周年を迎える「竹徳」は、五つ目の元号を生き抜き120年を目指します。
創業時の業態は、社名にその名残を感じさせる竹材商であり、足場丸太を取り扱い、海外プラントへの資機材輸出を手掛け、その後中東各国のプラント工事のベースキャンプ設営をフルターンキーで請け負うゼネコンとして活路を得、プラザ合意以降の円高に、国内への活動にシフトしながら受注と造注を手掛ける不動産との融合を経て現在の「竹徳」が存在します。私は、2001年に五代目を承継し、あっという間に20年の歳月が我が社の風土として更に堆積され企業風土を形成しております。
しかし決して古びず常に変革を求める「不易流行」の精神で業態を変える勇気と気概を持ち改革に挑み続けております。
その精神をワンワードで掲げたものが「蛻変」です。蝉の成長共にその姿・形を変える変態を表す言葉になぞらえました。
姿は変えるが宿す精神・理念は一貫する企業の生きざまでもあり、社訓として掲げる「信用・努力・守成」は企業の永続への誓いです。
令和2年の今年、新たな誓いと共にわが社のブレークスルーとなる「立川再構計画」を玉成させ、果敢に新たなステージに挑みます。それは創業の地、本所立川への感謝と、社員・組織構成員への報恩の精神の具現化でもあります。
今時代は、VUCAと称される混迷・混沌を極める時代を迎え、過去の価値観を大きく変える転換点に立たされており、建設会社が単純施工受注中心の事業方式から投資開発型事業に転換を余儀なくされる、時代の要求があります。
しかも投資開発型事業を活性化するためには、資金調達能力を育てる時代となっており、建設に金融を組み合わせる、その事業方式の確立に挑むここ数年でもありました。この本業を補完する「立川再構計画」は我が社のストックビジネスとしての備えであります。
社歴に甘んじることなく企業の骨格と精神を整えることを「small is beautiful」の精神で挑み、次なるステージに飛翔する、正に「蛻変」を実践する活力ある企業が「竹徳」です。
大きさを追い求めることなく、小さくとも自らが輝きを放ち、地域共生と協働の精神で、組織構成員の幸福を希求する、そんな生命力溢れる企業でありたいと思い挑戦を続けます。
私たち「竹徳」に期待してください。